動画編集

動画編集のスキルに需要はある?気になる業界の将来性を徹底解説

動画編集のスキルを覚えたいけど需要ってあるの?

動画編集のスキルはすでに持っているけどAIに奪われない?

そんな不安をお持ちの方もいると思います。

確かに、いろんな分野でAIによる自動化が導入され、10年後の社会では現在ある職業は、かなり減ると言われています。

そこで本記事では、「動画編集スキルの需要がある理由と背景」「動画編集の仕事でのAIと人の関わり」について詳しく解説します。

動画編集スキルの需要はこれからも増える?

動画編集 需要

動画編集の仕事が注目を集めているとはいえ、これから参入しても仕事があるのかどうか気になるポイントですよね。

今後の動画編集スキルの需要についてまとめます。

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インターネット広告の急成長に伴い需要は急増

電通グループの調査によると、2020年のインターネット広告における「動画広告」の割合は、前年比21.3%増の3862億円でした。

これは、インターネット広告全体の2割を超えています。

(参考:電通グループ/インターネット広告媒体費の広告種別構成比について

その理由は、幅広い年代でスマホの普及が広がり、動画を見る時間が増えたからです。

さらに最近はYouTubeやAbemaTVなどの動画コンテンツが増え、動画の市場が急激に成長しています。

いつでもどこでも動画が楽しめる社会になり、動画の需要が伸びている裏では、実は人の供給がまだ追いついていません。

これからも伸び続けるインターネットの動画広告で、動画編集スキルの需要は高いのです。

動画編集を外注するYouTuberが増加

最近、企業や芸能人でYouTubeを始める人が増えました。

チャンネル登録者の獲得合戦が激しくなっていく中で、YouTubeで稼いでいくのは非常に過酷な環境です。

この競争に勝つには、多彩なエフェクトや動画を魅せるための「付加価値」で差別化を図る必要があります。

この「付加価値」を生むためには、優秀な動画編集スキルを持った人が欠かせません。

YouTubeの市場でも、動画編集の仕事が求められているんですね。

素人でも動画を綺麗に撮れる時代

動画編集者の仕事は企業が相手と思いがちですが、実は個人を相手にすることもあります。

現在は、スマホや家庭用ビデオカメラもかなり高画質になり、誰でもきれいな動画を撮れる時代になりました。

思い出ムービーや旅行の記録など、個人が撮った動画でも編集の需要があります。

個人向けの動画で求められるのは、奇抜な演出やずば抜けた才能ではなく、個人の希望をしっかりヒアリングし、気持ちを込めて動画をつくるスキルです。

動画編集の仕事がたくさんある理由は、企業から個人まで多くの人が、動画編集者を必要としているからなんですね。

動画編集スキルはAIによって自動化されるの?

動画編集 AI

近年、いろんな分野でAIによる自動化が導入され、人の手を使わずにできる作業が増えました。

動画編集の仕事も、いずれは自動化されるのでは?と危機感を覚える方もいると思います。

ここでは、動画編集がAIによって無くなるのかについて解説します。

AIに奪われる動画編集の仕事とは

現在、動画編集の分野でもAIによる自動化が導入されつつあります。

それは、テロップや字幕の挿入作業です。

AIが人の話す言葉を認識し、自動で文字を入れることが可能になりました。

すでに導入し始めている企業もあり、音声認識やテキスト打ち込みなどの単純な作業は、AIが人間の代わりを務めることができます。

動画編集の仕事で、AIが奪えない部分がある

いくらAIの技術が進歩していても、完全に動画編集の仕事がなくなるわけではありません。

AIは機械なので、当然ながら人の心を完全に理解することはできません。

人の気持ちに訴えかける動画編集や、場面に合った適切なタイミングでのBGM挿入など、まだまだAIができない編集作業はたくさんあります。

今のところAIができるのは、単純な作業やルーティン化できるものだけです。

つまり、これからも動画編集の仕事には人の力が必要不可欠だということです。

これからも需要が高まっていく動画編集スキル

動画業界やAIの発達などについて解説してきましたが、これからも動画編集の仕事で需要が増していくスキルには、どんなものがあるのでしょうか。

「抑揚」や「間」を活かした動画編集スキル

先ほども解説したように、AIはまだまだ人と同じことができる段階には程遠い存在です。

もし、かなり人に近づけるとしても、それははるか遠い未来でしょう。

AIは、動画の盛り上がりどころである「抑揚」や、逆に隙間を開けるべき「間」の部分を理解することができません。

お笑い番組は、おもしろい部分を盛り上げる「抑揚」で観る人を楽しませています。

反対に、ドラマや映画は「間」をとることによってシーンを印象づけていますよね。

ただカットしてつなぎあわせるだけの無骨な動画なら、AIに任せることも可能かもしれません。

でも、それでは今の動画コンテンツの競争が激しい時代には生き残っていけないでしょう。

人の感情を動かす動画編集スキル

動画の魅力は、やはり人を楽しませるエンターテイメント性です。

そのためには、動画に合わせた音楽や色合い、特殊効果も非常に大切な要素ですね。

時代によって流行りの動画編集スタイルは変わっていきます。

業界を引っ張るトップクリエイターと呼ばれる人たちは、日夜新しい動画の形を探って工夫を重ねています。

それが人を感動させたり、笑わせたり、優しい気持ちにさせたりします。

そして感情を動かされた人が、「このCM動画すごく良いよ」とSNSで拡散したり、アイドルのPVが可愛いと思った人が「踊ってみた動画」を作ったりします。

この「感情を動かす」動画づくりは、AIにはできない技術です。

人ならではのセンスを活かした動画編集は、まだまだ必要だということですね。

動画編集のスキルの需要についてまとめると

  • インターネット広告やYouTubeは近年急成長を遂げている
  • 誰もが動画を楽しめる時代、あらゆる業界で動画編集スキルが求められている
  • AIができるのは単純作業のみ(動画のテキスト起こし、テロップ入れなど)
  • 感情に訴えかける動画編集は、まだまだ人間にしかできない領域

これからも、さらなる成長を見せる動画コンテンツの業界。

動画編集スキルの需要はまだまだ広がっていきます。

いま動画編集を学ぼうか、または始めてようか迷っている…という方はチャンスです。

動画編集スキルの需要が高いうちにスタートすれば、他の人に差をつけられますよ!

参考記事:動画編集でフリーランスになれるのか?仕事はある?

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